ギターをやらなくなる理由って、大半は単純に「難易度」だと思っています。自分も完全にそのパターンでした。FACTの「A FACT OF LIFE」がどうしても弾きたくて、バンドスコアを買ったものの、1週間でリタイアしました。
いきなり完コピを目指したのが間違いだった
当時は「弾きたい曲=最初から最後まで完璧にコピーする」ものだと思い込んでいました。でも「A FACT OF LIFE」は自分の技術に対して明らかに難しすぎて、最初の数小節でつまずいて、そこから一向に先に進めない。1週間、同じフレーズと格闘して、結局心が折れてスコアを閉じてしまいました。完コピを最初から目指したことで、曲の全体像すら一度も通して弾けないまま終わったのが一番もったいなかった点です。
数ヶ月後、簡単と言われる曲を「簡略化」して通した
それから数ヶ月経って、次に手を出したのが「小さな恋のうた」でした。この曲は難易度が低めだと言われていますが、それでも自分は完全にコピーすることにはこだわりませんでした。原曲通りに全部弾こうとするのではなく、自分が弾けるレベルまで簡略化した上で、とにかく曲の頭から終わりまで通して弾けるようにする、というやり方に切り替えました。
弾けないフレーズで止まらない、まず全体を通す
このときに意識していたのが、弾けないフレーズが出てきても、そこで無理に時間を使わないということです。難しい部分に当たったら、簡単なコードやフレーズに置き換えてでもいいので、まずは曲全体を最後まで通して弾けるようにする。1週間つまずいた時の反省がここに直結していて、部分的な完成度より先に、曲全体を「通して弾ける」状態を作ることを優先しました。
難しい範囲だけ、後から何日もかけて重点的に練習する
曲全体を簡略化した形で通せるようになったら、次のステップで、難しかった範囲だけを取り出して重点的に練習します。ここは焦らず何日もかけて、その部分だけをじっくり詰めていく。曲全体が既に一度通せているという安心感があるので、難しい部分の練習も「終わらないと曲にならない」というプレッシャーなしで進められます。
この順番でよかったこと
- 最初から完璧を目指さなかったことで、挫折する前に曲を最後まで弾き切れた
- 「通して弾ける」状態が先にあるので、難しい部分の練習にも心理的な余裕を持って取り組めた
- 簡略化は妥協ではなく、後で完成度を上げるための土台になった
「A FACT OF LIFE」で挫折した経験がなければ、この順番には気づけなかったと思います。弾けないフレーズに時間を使いすぎて心が折れる前に、まず全体を簡略化してでも最後まで通す。難しさで挫折しそうになった時は、この順番を思い出すようにしています。
考え方としては単純で、通して弾ける→達成感を味わえる→楽しくなる、というだけのことです。この単純な思考に切り替えてから、自分は「A FACT OF LIFE」の一件以降、ギターで挫折したことは一度もありません。難しさに心が折れそうになったら、まずは通して弾ける形まで落とし込む。それだけで、練習が苦痛から楽しさに変わってくれました。
今振り返ると、弾けない1曲にこだわり続けるより、弾ける曲を数十曲コピーしていくほうが、楽器そのものの楽しさに気づきやすいと思っています。1曲を完璧に仕上げることに固執するより、「通して弾ける」を量産していったほうが、結果的にギターを好きでい続けられる近道でした。
この記事は、独学でぶつかった4つの壁のうち挫折の話です。残りの耳コピ・カッティング・運指と、4つに共通していた考え方は「独学ギターでぶつかった4つの壁と、抜けた練習法」にまとめています。

