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「アンプ1台で全部やればよくない?」とよく聞かれます。でも僕は Marshall SV20H と Peavey 6505 の2台体制。理由はシンプルで、“土台のクランチ”と“重い歪み”は、得意なアンプに任せたほうが圧倒的に良い音になるから。この記事では、その2台をどう性格分けして使っているかを書きます。

ざっくり結論:役割が真逆
| Marshall SV20H | Peavey 6505 | |
|---|---|---|
| キャラ | Plexi系(1959SLPベース)の枯れたマーシャル | モダンハイゲインの代名詞 |
| 得意 | クリーン〜クランチ〜オーバードライブ | ディストーション以上の重い歪み |
| 歪みの作り方 | アンプ自身のクランチが土台。前段ドライブで持ち上げる | アンプのゲインだけで完結する深い歪み |
| マスター | ノンマスター・1ch(Plexi的な素直さ) | ハイゲイン前提のゲイン構成 |
つまり SV20H=音の土台/6505=重い歪み担当。守備範囲が被らないので、2台あると“1台では無理していた帯域”が自然に出せます。
Marshall SV20H:土台の音
SV20Hは 1959SLP(Plexi)をベースにしたノンマスターの1ch。ボリュームを上げていくとアンプ自体が気持ちよくクランチする、あの“枯れたマーシャル”の質感です。僕はこれを音の基準(土台)として使っていて、
- クリーン〜クランチはアンプのボリュームとピッキングで
- もう一歩前に出したい時は前段のドライブ/ブースト(TS系やブースター)で持ち上げる
という作り方。前段ペダルへの反応が素直なので、ドライブを変えると表情がコロコロ変わるのが楽しいアンプです。
Peavey 6505:重い歪み担当
一方の6505は、アンプのゲインだけでズッシリした深い歪みが完結するハイゲイン機。Plexi系のクランチでは届かない“重さ”が必要な場面は、こっちにスパッと切り替えます。前段で無理に歪みを足さなくても、アンプ単体でモダンな歪みが出るのが強み。
SV20Hで頑張って歪ませるより、「重いところは6505に任せる」ほうが、結局どっちの音も良くなる——これが2台体制にしている一番の理由です。
どう切り替えてる?(MIDIで一発)
2台+Quad Cortexの切替は、MIDIループスイッチャー(Morningstar ML5)に任せています。ES-8のパッチを踏むと、MIDIのプログラムチェンジでアンプが排他切替される仕組み。曲中で「クランチ→重い歪み」を足元一発で行き来できます。
| パッチの例 | 使うアンプ |
|---|---|
| バッキング(クランチ) | SV20H |
| リード/重いリフ | 6505 |
| クリーン | Quad Cortex |
自宅でも鳴らせる:ロードボックスでサイレント化
真空管アンプ2台って“爆音問題”が付きまといますが、僕は ロードボックス(Torpedo Captor)でスピーカー出力を受けてライン化しています。さらにそのライン出力はES-8の空間系ループ(ペダル)を通ったあと、最後にQuad CortexでIR(キャビシミュ)を通して録る、という流れ。空間系はQCではなくペダルで処理しています。これで真空管の歪みはそのまま、音量だけ自宅レベルに落とせます。
まとめ:1台で無理しないという選択
1台で全部やろうとすると、どうしても“どっちつかず”になりがち。SV20Hに土台、6505に重い歪みを任せて、MIDIで瞬時に切り替える——この役割分担にしてから、音作りがすごくラクになりました。「クランチは最高だけど重い歪みが物足りない」「ハイゲインは出るけどクランチが微妙」みたいな悩みがある人は、2台体制を検討する価値ありです。
使っている機材
Marshall SV20H
土台担当。Plexi系の枯れたクランチが気持ちいい20Wヘッド。

Marshall SV20H
Peavey 6505 MH
重い歪み担当。ハイゲインの定番をコンパクトにした20Wヘッド。
Peavey 6505 MH
ロードボックス(Two Notes Torpedo Captor)
自宅でアンプを鳴らすための要。スピーカー出力を受けてライン化。
Two Notes Torpedo Captor 8Ω
関連:このアンプ切替を支えるMIDI構成
SV20H / 6505 / QC をMIDIで切り替える仕組み(ES-8+ML5)は、別記事で詳しく解説しています。
※ 音の感じ方には個人差があります。本記事は筆者の使用体験に基づく感想です。各社の製品名は各権利者の商標です。

