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うちのボードは、アンプがSV20Hと6505の2択だけじゃありません。Morningstar ML5でループを切り替えると、Quad Cortexそのものが”3台目のアンプ”として鳴らせます。QCは実アンプの代わりというより、実アンプ2台と並行して使う”万能アンプ”枠という位置づけ。モデリングなので理屈上は何にでもなれますが、その中でも今回はよく使っているCorOS 3.3で追加されたDumble ODSモデルを軸に、QCをアンプとして使う運用を紹介します。

QCは「IR専用」じゃないの?
以前の記事で、録音チェーンのQuad Cortexは基本IR専用と紹介しました。SV20H/6505の実アンプをTorpedo Captorでライン化し、そのあとQCのリターンへ通してキャビネットシミュレーションだけをかける、という構成です。
この記事で紹介するのはそれとは別の使い方です。QCにはML5経由で選べる「アンプそのものとして鳴る」ルートがあり、そちらではDumble ODSモデルがまるごとアンプとして動作します。同じQCでも、通る経路によって役割が変わる——という話です。
3台のアンプをML5で切り替える
ML5はMIDIループスイッチャーとして、SV20H・QC・6505の3系統を排他で切り替えています。
| ループ | アンプ | 役割 |
|---|---|---|
| Loop 1 | Marshall SV20H | クリーン〜クランチ〜OD(実アンプの土台) |
| Loop 2 | Quad Cortex(万能枠。よく使うのはDumble ODS) | 実アンプにない音を含め、モデリングで幅広くカバー |
| Loop 3 | Peavey 6505 | ディストーション以上の重い歪み |
ES-8のパッチからML5へPCを送ると、「今どのアンプで鳴らすか」を足元一発で選べます。QCが選ばれたときだけ、CorOS上に組んだDumble ODSのプリセットが実際に鳴る仕組みです。
QCは「実アンプの補欠」じゃなく「万能枠」
SV20Hと6505は、それぞれ役割がはっきり固定された実アンプです。対してQCのループは、その日・その曲で欲しい音に応じて中身を差し替えられる「万能アンプ」枠として使っています。実アンプ2台と競合させるのではなく、2台ではカバーしきれない音域を埋める並行運用のイメージです。
その万能枠の中で、今よく出しているのがDumble系のクリーン〜軽いクランチ。SV20H(Marshall系)や6505(高ゲイン)とはまったく違うキャラクターで、ハードのDumble系プリアンプ(Cornerstone Gladio Dualなど)を買う選択肢もありましたが、CorOS 3.3のネイティブモデルで十分と判断しました。追加ハードなしでこの音を足元の選択肢に加えられたのが決め手です。
SV20HとQCのDumbleモデル、どちらもクリーン〜クランチ寄りですが、Marshallらしいコシのある中域とDumbleらしい艶やかな伸びという違いがあり、曲によって使い分けています。もちろんQC側は他のアンプモデルに差し替えることもできるので、今後もDumble固定というわけではなく、実アンプ2台の隙間を埋める役割として運用していく予定です。
まとめ
Quad Cortexは「録音チェーンではIR専用」「ML5経由ではアンプ本体」という2つの顔を使い分けているのがこのボードの特徴です。しかもアンプ本体として使うときも、SV20H・6505の代わりというより実アンプ2台と並行して使う万能枠という位置づけ。今はDumble ODSモデルがその主力ですが、モデリングならではの自由度を活かして、今後も曲によって中身を変えていく運用になりそうです。
※ 本記事の構成・運用方法は筆者の環境の一例です。機材のファームウェアや個体・設定により異なる場合があります。各社の製品名・商品名は各権利者の商標です。

