パワーサプライを5台乗り換えてわかったこと|電源選びで結局大事なポイント

Fender Engine Room LVL12 実機イメージ 機材レビュー

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パワーサプライ、実は5台乗り換えています。おおよそ10年ほどの間に、Ibanez DC501L→MOSKY DC-CORE10→POWER CARRIER VA-08 MKII→DC/DC Station II→Fender Engine Room LVL12という順で、ボードの拡張に合わせてその都度買い替えてきました。理由はだいたい同じで、「電源が足りなくなった」「グランドノイズが増えた」の2つ。今回はその変遷と、最終的に何で選ぶべきかという結論を紹介します。

Fender Engine Room LVL12 実機イメージ
Fender Engine Room LVL12を中心にした現在のペダルボード電源まわり

乗り換えの理由はいつも同じだった

5台を振り返ると、乗り換えのきっかけは毎回ほぼ同じでした。

  • 電源が足りなくなった:ペダルが増えるたびにポート数が不足していく
  • グランドノイズが増えた:デイジーチェーンや簡易的な分配を続けているうちに、ノイズが目立つようになる

ボードが小さいうちは気にならなくても、機材が増えるほど「今のパワーサプライで足りるか」「ノイズが出ないか」という2点がボトルネックになっていく、というのが実感です。

歴代パワーサプライ遍歴

① Ibanez DC501L

最初に使っていたパワーサプライ。ボードの規模が小さいうちは問題なく使えていましたが、ペダルが増えるにつれてポート数が足りなくなり、乗り換えました。

② MOSKY DC-CORE10

ポート数を増やす目的で導入。DC501Lよりは出力に余裕ができましたが、デジタル系とアナログ系のペダルを混在させて使っていたところノイズが発生しました。スペック上は「独立型」と表記されていたのですが、実際にはきちんとアイソレート(絶縁)されていなかったようです。

この経験から言えるのは、Amazonなどで売っている安価なパワーサプライは避けた方がいいということです。「独立型」「アイソレート」といった表記があっても、実際の性能が伴っていないケースがあるので、ある程度実績のあるメーカー・製品を選ぶ方が結果的に安上がりだと感じています。

③ POWER CARRIER VA-08 MKII(VITAL AUDIO)

さらに出力に余裕を持たせるために導入。ここでも同じパターンで、機材が増えるとまた電源とノイズの問題に直面することになりました。

このパワーサプライで一番記憶に残っているのは、Line 6 HX Effectsを繋いだら、起動と消灯を繰り返して安定しなかった事件です。HX Effectsは消費電流が大きいマルチエフェクターなので、VA-08 MKIIの800mAポートを2箇所使い、ダブラーケーブルで電流を合成して供給していました。その状態で、VA-08 MKII側の安全装置(保護回路)が繰り返し働いて、電源が入ってはすぐ落ちる、という状態になったんだと思います。ちゃんとした動作を望むなら、こういう変則的な繋ぎ方で無理をするより、素直に純正(公式)アダプターを使った方がよかったというのが今の反省点です。

④ DC/DC Station II

絶縁出力を意識して導入したモデル。電源トラブルは一時的に落ち着き、出力電圧が光って見える数値表示がかっこよくて、個人的にはかなり高評価。気に入って長期間使い続けていました。

ただ、使い続けるうちにノイズが気になるようになり、乗り換えに至りました。ボードの構成が変わっていく中で、最終的にはポート数や出力タイプの幅ももう少し欲しくなっていました。

⑤ Fender Engine Room LVL12(現在使用中)

現在メインで使っているのがこちら。乗り換えの決め手はノイズが完全に解消したから、というよりは「ポートの数」と「出力の種類の豊富さ」でした。今のボード構成に必要な電圧・電流帯を、1台でまかなえる懐の広さが決め手です。

結局、パワーサプライは何で選べばいいか

5台を乗り換えてきた結論としては、「今のボードでギリギリ足りる」電源を選ぶと、ほぼ確実にまた乗り換えることになる、というのが実感です。ボードは増える前提で、ポート数と出力タイプ(電圧・電流のバリエーション)に余裕を持たせて選ぶ方が、結果的に買い替えの回数が減ります。

使っている機材

Fender Engine Room™ LVL12

現在メインで使用中。ポート数と出力タイプの豊富さで選んだ1台。


※ 本記事は筆者個人の使用体験に基づく感想です。ノイズの発生状況は配線・機材構成・環境により異なります。各社の製品名・商品名は各権利者の商標です。